事業支援研究所

– RIBS –

生産性の向上 – 人事労務編 –

生産性の向上って何となく分かるんだけど、具体的にはどうすればいいのかよく分からないんだよね、ってよく言われます。

確かに、製造業なら、時間当たりの製造個数を増やすとか、不良品率を減らして売上を増やす、という風に業務自体に数値化がされているので、判断しやすいのですが、総務や人事、営業などでは何をもって生産性の向上になったかというのが分かりにくい訳です。

そのため、営業では「とにかく売ってこい」なんて根性論でブラック企業みたいになってしまったりしています。

難しく言えば、生産性とは単位時間当たりの付加価値の創造ということであり、平たく言うと、どれだけ企業の富を作り上げられたのか、ということで、勤務時間と従業員の賃金は基本的に決まっているので(完全成果給なら別ですが)、従業員(役員・パート/アルバイト・派遣を含む)一人ひとりがどれだけ頑張れるかにかかっているということです。

では、どうやって頑張る/頑張らせるのか、ということですが、大きく4つの方法があります。
  1. IT化によって自動化を推進する
  2. 業務を見直してムダを削減する
  3. 研修等で個人の能力を向上する
  4. 能力評価を昇進昇格基準にする

下に行くほど難易度が高くなりますが、その分効果が高くなります。

注意点があって、これを推進する際には上司だけに責任を負わせないで、人事や総務などの部署がきちんとサポートする必要があるということです。

これによって、部署毎の差異を小さくすることができますし、何より「できない」という言い訳をさせにくくすることが可能になるからです。

でも、本来の業務に集中すること、能力を高めて業務の効率を高めること、これって、当たり前のことなんですが、その当たり前がおろそかになっているから、生産性が上がらないのではと思っています。

だからこそ、「働き方改革」が必要になってくるのです。

でも、いきなり能力評価とか賃金テーブルを見直すとか言っても、現場からは「無理」の一言で済まされてしまいます。忙しいですからね。

だから、忙しくなければいい訳で、まずは勤務時間を減らしてしまおうと。残業は本来しなくてもよいものですから、ある意味、ムダなんですね。実際は違うんですが。

でも、そこを出発点にすることで、残業を減らさなければいけないから、通常の勤務時間内の業務状況を何とか改善する必要が出てくる。

その前提として、メンタルヘルスケアの問題とか、ハラスメント対策や両立支援の問題などがあるので、この際全部ひっくるめてやると、結果的に生産性が向上するという仕掛けです(というよりやらざるを得ないというのが正解です)。

生産性の向上は、結果的に企業の利益に直結するので、手掛けないという選択肢はないと思うのは私だけですかね?